平方根は連分数の形で表したときに周期的であり, 以下の形で書ける:
N=a0+a1+a2+a3+…111
例えば, 23を考えよう.
23=4+23−4=4+23−411=4+1+723−31
となる.
この操作を続けていくと,
23=4+1+3+1+8+…1111
を得る.
操作を纏めると以下になる:
a0=4,23−41=723+4=1+723−3
a1=1,23−37=147(23+3)=3+223−3
a2=3,23−32=142(23+3)=1+723−4
a3=1,23−47=77(23+4=8+(23−4)
a4=8,23−41=723+4=1+723−3
a5=1,23−37=147(23+3)=3+223−3
a6=3,23−32=142(23+3)=1+723−4
a7=1,23−47=77(23+4)=8+(23−4)
よって, この操作は繰り返しになることが分かる. 表記を簡潔にするために, 23=[4;(1,3,1,8)]と表す. (1,3,1,8)のブロックは無限に繰り返される項を表している.
最初の10個の無理数である平方根を連分数で表すと以下になる.
2=[1;(2)], 周期 1
3=[1;(1,2)], 周期 2
5=[2;(4)], 周期 1
6=[2;(2,4)], 周期 2
7=[2;(1,1,1,4)], 周期 4
8=[2;(1,4)], 周期 2
10=[3;(6)], 周期 1
11=[3;(3,6)], 周期 2
12=[3;(2,6)], 周期 2
13=[3;(1,1,1,1,6)], 周期 5
N≤13で奇数の周期をもつ平方根は丁度4つある.
N≤10000 について奇数の周期をもつ平方根が何個あるか答えよ.